嫁が何となく借りてきたDVD。本国ドイツでは大当たりしたそうです。いわくを抱えた若い女と、同じくいわくを抱えた年老いた女が、それぞれのヤヤコシサを抱えつつも袖摺合うという、ヨーロッパ伝統のフォーマットでありますが、これはドイツにもあったのですな。
淡々とした中に琴線に触れる様な起伏が織り込まれている様な気はします。その意味では役者さんも絶妙なラインで揃えてあって、演出も絶妙なんでしょう。ああ、何だか良く解らないんだけど面白いなあと思って観ていました。
惹句によれば、ウリは最後の4分間の演奏シーンなのだそうですが、これは一寸無いなあという気がしました。
映画として最後の演奏をどうやって締めるのかは興味津々だったんですけど、アレをやっては現実的でないですし、それまでの演出が台無しになってますね。
『クロスロード』のラストを思い出しましたが、ラストがピアノバトルにでもなっていれば、あれで成功だったんでしょうけど、観る側としてはあそこで一寸したスイッチを入れないと対応出来ないかなあと。
まあ、これで納得するヒトタチが居るのも理解は出来ますので、商業的には成功しているのかもしれません。
あそこでスイッチが入るか否かは一寸した踏み絵に使えるかも知れないと思いました。
是非『クロスロード』と併せて観て頂きたい。



