常々、毒にも薬にもならない人間が一番つまらないと思っているのですが、僕にとってケビン・コスナーとはそういうヒトです。
本作でも毒にも薬にもならない振りを遺憾なく発揮してくれています。
始まって半分位までの世界観の見せ方はとても面白いと思いますね。「ああ何処も彼処も海になっちまったよ。やってられねえな」みたいな厭世的空気と、それでもそこで生きている逞しさみたいなのが見えて、そのままやってほしかったんですけど。
後半になって、アクション・ヒーローものっぽくなって来る辺りから、様子がおかしくなります。これは、制作にも参加しているビン・コスナーがアクションシーンをやりたがって、ぐだぐだにしたのではないかと読んでいます。
ケビン・コスナーは『ポストマン』でも同じ轍を踏んで、完全に干されちゃいましたね。学習能力がありません。
デニス・ホッパー大先生の仕事振りを堪能しましょう。
力業とはこういうモノだとよく解ります。


